自然に恵まれた兵庫県の特産品

兵庫県は日本海と瀬戸内海のどちらにも面し、中国山地、六甲山地、東播磨丘陵地など山々に囲まれた自然豊かな土地です。そのため海の幸から山の幸まで、さまざまな種類の特産品があります。兵庫県は酒米(さかまい)の生産量全国一位を誇ります。中でも兵庫で開発された山田錦は、賞を受賞するプレミア日本酒の大部分が原材料としているほどで、銘酒には欠かせません。山田錦の生産地である北播磨地区は、粘土層と砂の層が交互に重なる特有の地層で、酒米造りに適しています。丹波の黒豆は全国的にも有名です。丹波では江戸時代から黒豆の栽培が盛んでした。現代の篠山市のあたりでは、江戸時代に篠山藩に米の代わりに黒豆を年貢として納めていたという歴史があります。

淡路島は全国屈指のタマネギの生産量を誇ります。淡路島のタマネギには甘みが強く、柔らかいという特徴があります。さまざまな品種が栽培されていて、それぞれに収穫時期、特徴が異なります。淡路島のもう1つの特産物はカーネーションです。淡路島の温暖な気候、雨が少なく晴れが多い天気がカーネーション栽培に適しています。

海の幸では、ハタハタ、イカナゴ、ホタルイカまたズワイガニなどの漁獲量が全国一です。明石のタコに代表されるタコ類も豊富に取れます。明石鯛は全国的にも有名なブランド魚で、高値で取引されます。兵庫県は和牛も有名で、神戸牛や但馬牛は世界的に高い評価を受けています。海外への輸出も行っており、世界中のグルメに愛されています。